2012年05月17日

C-111 そんな二人のすごした一夜


冷蔵庫を覗いていた君が振り返り、とろんとした青い目が私を捉えた。
「ワイン、いっぱいあるっていってたのに」
不満そうな口調だが舌が回っていないよ。
「けちー」
そう言って私にもたれてきた君の体を抱きしめ、耳元で囁く。
「君を潰してしまったら、このあと楽しめないだろ?」
 
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2012年05月15日

M-112 マフラー分の距離・2


自宅に着いてから彼のマフラーを借りたままだったことに気付いた。
「返さなきゃ……」
私は呟き、柔らかなそれを首からはずして胸に抱く。
何と言って返すべきか迷う。
「ありがとう」?
「温かかった」?
……それとも「キスしたくなった」?
正直に言うことができたら。
胸に抱いたマフラーに、そっと唇を押しつける。


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【お題】ぱすとが求めているお題は、『自宅』『マフラー』『迷う』です。
http://shindanmaker.com/133149 (同人・恋愛専用お題ったー)
M-109の続き。
 
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2012年05月13日

M-111 甘えたい猫の気持ち


「猫が何をされると喜ぶか教えてやろうか」
猫にひっかかれて落ち込む私に、彼がそんなことを言った。
「教えて!」
身を乗り出すと彼は私の喉に手をのばし、そこを撫で始めた。
「ん……」
「どう?」
確かに……そんなふうにされたら、甘えたくなるよ。
ねえ、今ここで甘えてもいいの?
 
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2012年05月10日

M-110 メディカルチェック・2


ちくんとした痛みに体が震えた。
「あっ、だめ!」
言ったときには遅く、彼は私を見てにやりと笑い、私の胸には赤い痕が残った。
「今日はこれだけで赦してやる。ほかの連中にこんなことをさせてはだめだよ」
そう言ってから今度は優しく微笑む。
「大した怪我がなくてよかった」
私の体をなぞっていた手が背中に回り、強く抱きしめられる。
「……心配、してたんだ」
「当たり前だ」
自分だって危ないめにあったくせに、私のことばかり心配して。
私は彼の首筋にキスを落とし、そのままそこを軽く吸い上げる。
「おい」
一瞬遅れて慌てた声をあげる彼。
「仕返し」
小さな赤い痕に指を這わせ、私はいつも彼が見せるのと同じ笑みを浮かべてみせた。
 
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C-110 メディカルチェック


指先が肌に触れるたびに君は身を竦める。
「ここは?」
「痛くない、平気だよ」
「その割には目が潤んでるように見えるが」
「君のせいだろ!」
私から目をそらして身を捩る君を押さえつける。
君がほかの連中に触られたのが気に入らない。
私だけのものだって、印をつけておこうか。
 
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